赤ちゃんの頃からの長年に渡るアトピー性皮膚炎が、現在では何事もなかったかのように完治(寛解状態)となって数年が経ちました。では、あれだけ酷かったアトピーが治る前兆はあったのか?なぜアトピーが治る前兆だと気づけたのか?を記載することで、現在もアトピーで苦しんでみえる方の参考となれば幸いです。
【アトピーが治る前兆】だと感じた6つの症状
アトピーが「治る」というよりアトピーが「寛解する」という方が正しい言い方の様ですが、長年ステロイドを使用し続け、自己判断でステロイドの使用をやめてから、リバウンドの症状を経て「アトピーが治った、寛解した」と思える今も、治る過程の症状の真っ只中の当時も、「アトピーが治る前兆」だと感じた事をまとめてみました。
①皮膚の薄い皮(アトピーの炎症で出来た皮膚のかさぶた)が1ヵ所ずつ、剥けては治まるを繰り返す |
②アトピーが急に悪化した |
③アトピーの症状が堰を切ったように出続ける |
④アトピーの症状は悪化しているのに体はだるく感じない |
⑤アトピーは悪化しているけどいつものアトピーの痒みと違う |
⑥ステロイドを多くつけたところが悪化した |
アトピーが治る前兆①「皮膚の薄い皮(かさぶたのようなもの)が1ヵ所ずつ、めくれては治まるを繰り返す」
本格的なリバウンドが起こる前の初期の軽いリバウンドだったようで、炎症で赤くなる、ということがなく、いつの間にか日焼けした後のように白くて薄い皮がいつの間にかめくれあがっている、という感じで、その薄い皮が自然とめくれた後は何もなかったようにきれいに治り、同じところに同じ症状が出ることがなく、次のステロイドを使用した箇所に症状が出ては治る、ということが数か所繰り返された後、本格的なリバウンドが始まりました。
アトピーが治る前兆②「アトピーの赤みが広がって急に悪化した」
腕にところどころにしか出ていなかった湿疹が、手首の内側の線を境目に腕の内側全体が炎症で赤くなって24時間炎症が出続けるという経験から、「悪化」というよりは「溜め込んだものが一気に外に出てきた」という感じでした。なので「アレルギー症状が悪化している」のではなく、過去にステロイドによって「体の中に押さえつけらけて来たものが一気に出てきている」のだと思えます。
アトピーが治る前兆③「アトピーの症状が堰を切ったように出続ける」
「症状が堰を切ったように出続ける」のは、ステロイドを使用して症状を体内に抑え込んだ場合に、「アレルギーを体外へ排出しようとする体の機能が正常に働いているから」だと思えます。治る為の正常な機能の働きを、「悪化している」と勘違いしてしまうと、再度ステロイドを使用して抑え込む、という、治ることから遠ざかる、振り出しに戻るということになるので、治る為に体の機能がちゃんと働いている、と理解することが完治(寛解)への一歩と思います。
アトピーが治る前兆④「アトピーの症状は悪化しているのに体がだるく感じない」
アレルギーの症状が花粉や食べ物に反応して出てきている時は、なんとなく体調も良くないことがありましたが、「ステロイドによって体内に抑え込んだものを排出するために体外へ出している」為に症状が出ている場合、いつもより症状は酷いのに体調は悪くなく、むしろ比例するように体調が軽いと感じることがありました。アレルギー反応で症状が出ている時ではありえないと思えることからも、治る前兆だと思える要因の一つと思います。
アトピーが治る前兆⑤「アトピーは悪化しているけどいつものアトピーの痒みと違う」
一言で「痒い」と言っても、
①「アトピーの症状で皮膚が炎症を起こしている場合」と、
②「蚊に刺された場合」
③「ため込んだアレルギーが体外へ出るために炎症が起きている場合」
など、痒みの種類が違う様に思います。
①のアトピーの症状で皮膚が炎症を起こしている場合は、皮膚の内側からじわじわと痒みが出てくる感じなので、なんとなくポリポリと搔く感じですが、
③のため込んだアレルギーが体外へ出るために炎症が起きている場合は、怪我してできた傷にかさぶたが出来て、そのかさぶたがはがれる時の痒さと似ています。
①の様なアトピーのアレルギー反応から来る痒みなのか、それとも③の様な治る過程や治りかけの時のように、炎症が引いてその炎症がかさぶたになり、その下に新しい皮膚が出来たことでかさぶたが剥がれ落ちる際の痒さなのか、を、よく感じ取ってみると違いが分かるかもしれません。
アトピーが治る前兆 ⑥「ステロイドを多くつけたところが悪化した」
アトピーが治る・寛解する直前は、ステロイドを一番多くつけていた場所が一番最後にいつもの倍の症状がでて、範囲もいつもの範囲より広がって出てきて、長年通っていた皮膚科の看護師さんにも「酷いね」と心配そうに保湿剤をつけてもらっていたのですが、その最後のリバウンドが徐々に引いてきた時も、「排出するものが無くなった」という感じで徐々にではありますが、急に症状がひき始めたこともいつもと違う感覚があったので、今思うとあれが最後のリバウンドだったのだなと思えることからも、治る前兆だったのかなと思います。
アトピーが治る前兆 まとめ
現在ステロイドを使用している方、ステロイドを使用してさらにアトピー症状がひどくなった方、その湿疹や痒みは今まで過去にステロイドを使用し、ステロイドによって体内へ抑えつけてきたアレルギーが人体の機能により、体の外へ排出させて寛解状態になる様に働いているのかもしれません。ステロイドを使い続けてアトピーが治ったという話を滅多に聞くこともなく、治るのかわからないまま今後もステロイドを使って体内へ抑え込み続けるしかないのでしょうか?体内へ抑えたアレルギーは、経験上ステロイドを使用した場所や使用量によっては、寛解までが早くも遅くもなります。使用年数や使用量が多いほど寛解状態へ戻るのに時間がかかります。サプリや健康食品など、「2週間は続けてください」とよく言われますが、このアトピー体験をしたことで、最低2週間は続けてと言われる意味を痛感しております。人の体で何か結果を出そうとするなら、ある程度の期間が必要だからです。数日でガラッと変われないのです。経験上、ステロイドを25年間使い続けた体が、ステロイドを止めてから体外へ排出させるという体の機能・働きが起こるまで3か月かかったのです。本格的に一気に排出されるようになるまで、さらに数か月かかったことからも、体の働きが起こり、変わる為に時間が必要ということがよくわかる体験だったと感じます。大人になっても子供のころからのアトピーと戦っている方、現在もステロイドを使用している方へ、一秒でも早くこの体験談が治る前兆のきっかけとなれば幸いです。